飲食店お役立ちコラム

2022.02.14

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【ワーケーション×飲食店】ニューノーマル時代の働き方

ワーケーション

コロナ禍の影響でテレワークがすっかり定着しましたが、自宅での仕事は集中できず効率があがらない、オンオフの切り替えが難しいという課題がありました。そこで注目されたのが「ワーケーション」です。
ワーケーションとは、ワークとバケーションを組み合わせた造語ですが、最近では観光地に限らず街のホテルがワーケーションプランを打ち出しています。さらに、近隣の飲食店とのコラボ企画など多彩なサービスが出現、都会に居ながらのワーケーションにより、気分を変えて仕事をするという選択肢が増えてきました。

この記事では、ニューノーマル時代の働き方であるワーケーションと飲食店の役割について紹介します。

ワーケーションの現状

ワーケーションの実施率

ワーケーションが認知され始めた当時は、観光地に長期滞在し日中はオンラインで仕事、それ以外の時間は観光したりのんびりと過ごす。そんなイメージでした。働き方改革やコロナ禍をきっかけに、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方として注目されるようになりましたが、しかし、実際にこのような優雅なワーケーションを実現できる人はごく一部です。

この状況を受け、最近は都心のホテルが稼働率の低い平日の部屋を低価格で提供し、ワーケーションに活用するケースが増えています。利用者は安価で仕事に集中できるスペースを確保できるため、どちらにとってもメリットのあるサービスとなっています。さらに、定期的にワーケーションを行うという月額のホテルサブスクサービスも出現し、年々ワーケーションの選択肢が広がってきました。

ワーケーションの実施場所

マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングと山梨大学が実施した「ワーケーションに関する調査(2021年3月度)」によると、この1年でテレワークは徐々に浸透しつつある一方で、県境をまたいだ移動制限が続いている影響からか、日常の生活圏から離れた場所で行うワーケーションは実施率が低いとのこと。実際に滞在先として最も多かったのはビジネスホテルの43%。次いでリゾートホテル31.4%、シティホテル27%となりました。やはり個室空間でWi-Fi環境が整ったホテルタイプを選んでいるようです。

出典:株式会社クロス・マーケティングと山梨大学の共同レポート「テレワークに関する調査2021年3月」

ワーケーションの効果

ワーケーションの効果・感想としては、「リフレッシュできた」「リラックスできた」「日常と異なる経験ができて刺激を受けられた」「仕事に集中でき成果があげられた」といった声がありました。

出典:株式会社クロス・マーケティングと山梨大学の共同レポート「テレワークに関する調査2021年3月」

また、制度として会社にワーケーションが導入されていた人は6割でしたが、会社に制度がないため、本人の判断で隠れワーケーターのような人たちも4割程度いることがわかりました。これらのデータから、今後もワーケーションのニーズは高まっていくと予想されます。

ワーケーション×飲食店

以前のコラムで、飲食店のアイドルタイムの客席をテレワークスペースに活用するというサービスについて紹介しましたが、ワーケーションにおいても飲食店が担う役割があります。

例えばワーケーションでは、平日の間など連泊するケースが多く、毎日ホテルで食事をとると予算が高くついてしまうため、滞在先の地域でテイクアウトしたり、外食することがほとんどです。
観光地などでは、周辺飲食店のマップやデリバリー情報などを掲載したリーフレットを提供したり、テイクアウトメニューを部屋まで届けるサービスがありますが、都心のホテルでもこういったサービスのニーズが高いと思われます。

またワーケーションでの宿泊は一人の場合が多いので、近隣の飲食店が一人でも入りやすいお店であれば、毎日の食事時間を心地良く過ごすことができます。ホテルと近隣の飲食店が連携することで、誰もが充実したワーケーションを実現できるのではないでしょうか。

【ワーケーション×飲食店】ニューノーマル時代の働き方:まとめ

自分の好きな場所を選び、仕事と休息のバランスも自分の好きなように決めることで、楽しみながら働くワーケーション。今後は、さらに働く場所の自由度を高め、誰でも安心してワーケーションを行うことができる仕組みが整っていくと思われます。
すべての人の楽しみである毎日の食事は、ワーケーションにおいて重要なポイントです。飲食店のサービスの充実が、今後ワーケーションを推進する要因のひとつとなっていくでしょう。

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