飲食店お役立ちコラム

2022.10.24

集客

【小さな飲食店】成功のポイント

小さな飲食店

コロナ禍の影響に加えて人手不足も重なり、飲食店の経営が難しい時代となっています。そんな中、小さな飲食店に注目が集まっています。小さな飲食店でも坪月商100万円を超えるケースも出現しました。この記事では、小さな飲食店が成功するポイントについて、紹介していきます。

小さな飲食店のメリット・デメリット

開業しやすく資金繰りの苦労が少ない・人件費が抑えられる・人手不足になやまなくて良い・自分の好きなように決断できるなど、小さな飲食店には多くのメリットがあります。
逆に、客席が少ないため売上の最大値が低い、仕入れによるコストダウンがしにくいなどのデメリットもあります。
小さな飲食店の場合、メリットを活かしデメリットをカバーする工夫が成功のポイントと言えます。

小さな飲食店 成功のポイント

コンセプトを明確に

小さな飲食店では、大規模な飲食店と同じようなメニューやサービスを提供するのは難しいと思います。コンセプトを明確にしてターゲットを絞り、ファンになってもらう工夫が必要となるでしょう。
特に立地に関しては、開業前にしっかりと市場調査をした上で、コンセプトに合った物件を探すことが大切です。

内装を工夫する

小さな飲食店では、料理やドリンクをスムーズに提供できる厨房と客席のレイアウトにしましょう。コの字型なら、ドリンクや料理の提供が素早くできて効率的です。
さらに、立ち飲み・立ち食いでコの字型カウンターであれば、回転率を上げることができます。
お客さまの動線を確保する・壁にコートをかけられるようにする・カウンターの下にバッグなどの収納棚を設置うるなど、お客さまが不自由に感じない工夫も忘れないようにしましょう。

もちろんお店のコンセプトによっては、必ずしも効率や回転率を優先するべきとは言えない場合もあると思いますので、トータルで考えて内装を決めていきましょう。

お客さまの不満を減らす

小さな飲食店では、接客、調理や洗い物、会計や電話対応などすべてを1人〜2人でしないといけないため、お客さまに不満を感じさせないようお店を仕切る工夫が必要です。
スタッフが少ないため、作業が集中すると、オーダーを間違ったり、忘れる可能性もあります。小さなお店でも、厨房が別になっている場合は、セルフオーダーシステムを利用するのも良いでしょう。

また、以前は小さな飲食店の場合はクレジットカードが使えず、現金での会計が当たり前だったかもしれませんが、今は何らかのキャッシュレス決済がないと、お客さまが不便を感じる可能性が高いと思います。

今では、小さな飲食店でも導入しやすいセルフオーダーシステムやキャッシュレス決済サービスが提供されていますので、検討してみると良いでしょう。その分、お客さまとのコミュニケーションをとる時間が増え、常連客の獲得にも繋がります。

小さな飲食店 成功例

徹底的なこだわりメニュー

事例:1

神奈川県川崎市の、炭火串焼と旬野菜の店は、8坪という小規模店舗ながら坪月商100万円を超える繁盛店。カウンター席、テーブル席、立ち飲み席で最大31名、8坪という小さな飲食店で、串焼きと低温調理したモツ刺しをメインにした、個性的な新業態です。
メニューを絞り込み、その日の朝仕入れた新鮮なモツを売りにしたことが、ファン獲得につながっています。今後10年で30店舗の出店を目指す考えとのことです。

事例:2

名古屋市に予約が取れない人気のインド料理店があります。カウンター5席のみの小さな飲食店で、月末に翌月の営業日をSNSで告知することで1か月分の予約を取っています。毎回、予約開始とともに予約が埋まってしまうそうです。
インド旅行をきっかけに、インド料理を作るようになったそうですが、何度もインドを訪れ新しいレシピを入手するという、徹底的なこだわりが成功のポイントとなっています。

事例:3

京都・祇園の、カウンター6席のみの天ぷら専門店。リーズナブルでありながら、高級店と遜色のない天ぷらを提供するというコンセプトが評判になり、最高坪月商30万円超を売り上げたそうです。完全予約制の天ぷらコースのみとメニューを絞り、新鮮な食材と創作天ぷらを売りに人気を集めています。

立ち食いグルメ

数年前にイタリアンやフレンチの高級店が、立ち食い形式の店舗をオープンしてブームが起こりました。現在も、東京の高級寿司店が立ち食い寿司をオープンしたことが話題に登っています。
その他にも焼肉店やカジュアルなバルなどが参入し、立ち食いグルメの多様化が進んでいます。

【小さな飲食店】成功のポイント:まとめ

小さな飲食店を成功させるには、小さい強みを活かす戦略が必要です。コンセプトを明確にすることでターゲットを絞り、内装を工夫したり、お客さまの不満を減らす努力を行うことで、成功する可能性が高まります。

小さな飲食店で、個人経営でファンを増やすことを目指すだけでなく、店舗数を増やすことで事業規模を大きくしていくこともできるので夢が拡がります。これから飲食店経営を考えている方は、小さな飲食店から始めてみてはいかがでしょうか。

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