飲食店お役立ちコラム

2021.04.30

経営

【飲食店の人手不足】原因と3つの解決策

飲食店の人手不足

飲食店の悩みのタネが、スタッフの人手不足問題。せっかくスタッフを雇用してもすぐにやめてしまうケースが少なくなく、雇用したスタッフが長く定着できる労働環境づくりに取り組む必要があります。この記事では、飲食店の人手不足の原因と、3つの解決策を提案します。

飲食店の34.4%が人手不足を実感。その原因は?

飲食業界は昔から従業員の入れ替わりが激しく、人手不足に悩んできました。
帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査(2021年1月)」によると、2020年1月の時点で非正社員(パートやアルバイト)の人手不足を感じている飲食店は全体の76.9%。また、コロナ禍にともなう外出自粛や緊急事態宣言のため、営業時間が減少した2021年1月の時点でも、全体の34.4%の飲食店が人手不足を感じています。

飲食店が人手不足に陥る原因は、「非正規雇用ゆえのシフトの不安定さや福利厚生の乏しさ」「慢性的な残業や長時間労働による疲弊」「オーダーをとるなど立ち仕事が多く、体力面のつらさ」など。人手不足を解消するため、飲食店はこれらの課題解決に取り組む必要があります。

※参照: 帝国データバンク:人手不足に対する企業の動向調査(2021年1月)(https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p210209.pdf)

【飲食店の人手不足】3つの解決策

飲食店の人手不足を解消するには、スタッフの労働環境を見直し、長く働いてくれる労働環境づくりに取り組むことが大切です。飲食店経営者向けに、現場の人手不足問題について3つの解決策を提案します。

「交通費支給」「まかない」など福利厚生を充実させる

まずはスタッフの福利厚生を充実させることで、スタッフの定着率を高めることが可能です。
飲食店であれば、「交通費支給」「まかないなどの食事手当」といった福利厚生制度を設け、スタッフにとって魅力的な職場環境づくりに取り組みましょう。店舗によっては、夏休みや冬休みを取得できる制度を設け、従業員の定着に成功しているケースもあります。
また、スタッフの求人広告を見る人は時給や労働時間だけでなく、福利厚生の充実度もチェックしています。福利厚生を充実させることで、求人広告の応募率も改善します。

外国人労働者を積極的に活用する

2019年4月に出入国管理及び難民認定法(入管法)が改正され、飲食店オーナーにとっても外国人労働者を積極的に活用しやすくなりました。 これまで、外国人労働者は一部の例外をのぞき、飲食店での就労(正社員)に該当する在留資格がありませんでした。しかし、入管法の改正によって、飲食店での就労でも使える「特定技能1号」が新設され、外国人労働者が最大5年まで日本に滞在できるようになっています。 言語や文化の面でのバックアップは必要ですが、外国人労働者の積極的な受け入れに取り組むことで、人手不足の解消が可能です。

ITツールを導入し、業務効率化に取り組む

スタッフがすぐにやめてしまう理由で多いのが、「慢性的な残業や長時間労働による疲弊」や「体力面のつらさ」です。オーダーやホール業務など、現場の業務効率化に取り組むことで、スタッフの業務負担を減らすことができます。
そこでおすすめなのが、ITツールの導入。お客さまがタッチパネルで注文でき、スタッフがオーダーをとりにいく手間を減らせるセルフオーダーシステムや、QRコードで簡単に会計ができるPOSレジ連携システムなど、飲食店の業務効率化に役立つさまざまなITツールがあります。
飲食店のIT化に取り組み、現場のスタッフが働きやすい労働環境づくりを目指しましょう。

まとめ:飲食店の人手不足にお悩みなら、ITツールの導入や業務効率の改善を

今回は人手不足の原因と解消法の提案について、ご紹介してきました。最後に要点をまとめてみます。

飲食店が人手不足に陥る原因

  1. 非正規雇用ゆえのシフトの不安定さや福利厚生の乏しさ
  2. 慢性的な残業や長時間労働による疲弊
  3. オーダーをとるなど立ち仕事が多く、体力面のつらさ

人手不足 3つの解決策

  1. 「交通費支給」「まかない」などの福利厚生の充実
  2. 外国人労働者の積極的な活用
  3. セルフオーダーシステムをはじめとしたITツールの導入

ITツールの中には、外国人労働者の積極的な活用にも役立つ多言語切り替え機能を備えたシステムがありますので、導入することで大きな効果が見込めるのではないでしょうか。この記事を参考にしていただき、少しでも人手不足解消に役立てていただければ幸いです。

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