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2023.05.1

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アペロとは?フランスのちょい飲み文化を日本でも

夕食まで時間がある時に嬉しい「ちょい飲みセット」をメニューに加える飲食店を多く見かけるようになりました。フランスでは、この夕食前のちょい飲みを「アペロ」と呼び、一般的な習慣となっているようです。 この記事では、フランスのちょい飲み文化「アペロ」について紹介します。

「アペロ」とは?

フランス語では、食前酒をアペリティフ(Aperitif)言い、これを省略してアペロと呼ばれています。アペリティフは英語で「開く」という意味ですが、アペロには味覚を開き、これから始まる食事に備えるという意味が込められています。

フランスのアペロは、食事の前に友人や家族と集まる社交の習慣で、仕事帰りにバーやカフェでアペリティフを飲んでから帰宅し、夕食をとるのが一般的です。これは、人々が忙しい一日の疲れを癒し、リラックスするために伝統となっているそうです。
また、多くのバーやレストランがアペロの特別メニューを提供しているため、新しい飲み物や食べ物を試す良い機会にもなっています。

食前酒の効果

アルコールは消化酵素の分泌を増やし、胃の血流を良くすることで胃の動きを活発にして消化運動を亢進させ、食欲増進にもつながります。
参照:厚生労働省のe-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-010.html)

アルコール度数が低く、すっきりしたのみ口のアルコール飲料などが食前酒に向いています。

フランスでアペロが流行した理由

フランスでアペロが流行した理由は、まず第一に食事の前に小さなグラスでワインやアルコール飲料を楽しむことが、フランス文化に深く根付いていること。食前酒は、食欲を増進させ、会話を弾ませるためのものと考えられています。
  地域や個人の好みによって異なる場合がありますが、フランスでは夕食の時間が20時から21時と遅い傾向であることも、食事の前に少し食べたり飲んだりする習慣の一因かもしれません。

さらに、近年、カクテルなどのドリンクを専門に扱うおしゃれなバーやレストランが増えたこともあり、アペロの人気が高まっているそうです。これらの店では、独創的で斬新なドリンクや、小皿料理をシェアして提供することが多く、アペロは人々が楽しみにしている楽しい社交の場となっています。

アペロで人気のアルコール飲料・おつまみ

アペロで飲まれる一般的なアルコール飲料やおつまみの一部を紹介します。

アペロのドリンク

  • ベルモット:白ワインにハーブやスパイスをブレンドしたフレーバードワイン。

  • キール:カシスリキュールと白ワインで作るカクテル。

  • パスティス:アニス風味のリキュールで、通常は水と氷で割って飲む。

  • シャンパンやスパークリングワイン: シャンパンやスパークリングワインは、お祝いの席で飲まれることが多く、アペロでもよく飲まれる。

アペロのおつまみ

  • オリーブ: ハーブやスパイスを混ぜたオリーブの小鉢は、アペロの定番のおつまみ。

  • シャルキュトリー: サラミ、プロシュート、ハムなどの生肉を、チーズやパンと一緒に食べることが多い。

  • クリュディテ(Crudités): ニンジンのスティック、キュウリのスライス、プチトマトなどの生野菜に、フムスやザジキなどのディップをつけて食べる。

  • チップスやナッツ: ポテトチップスやミックスナッツなど、シンプルなもの。

アペロとは?ちょい飲み文化を日本でも

近年、健康志向の高まりから、ノンアルコール・微アルコール飲料が人気となり、最近ではメニューに加えている飲食店が増えました。この微アルコール飲料はアペロにも向いているのではないでしょうか。食前酒を飲むことで食欲が増し、料理をたくさん食べるので、その分アルコールの飲みすぎが抑えられそうです。
また、アペロは新しい飲み物や食べ物を試すためのよい機会にもなります。

フランスのちょい飲み文化アペロは、これからのお酒の楽しみ方の参考になるでしょう。

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