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2022.01.24

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料理撮影のコツ【5選】プロに負けない写真の撮り方

料理撮影のコツ

飲食店でのメニュー選びは、楽しい瞬間です。美味しそうな料理写真がずらりと並び、つい多く注文してしまう経験は誰にもあるのではないでしょうか。メニュー表で一番重要なのが写真と言えます。いくら凝った名前を付けて文字で説明しても写真の訴求力には敵わないので、なるべくメニューには写真を入れたいですね。

しかし、毎回プロのカメラマンに依頼するのは時間も費用もかかるため難しいでしょう。そこで、この記事ではお客さまに「食べたい!」と思わせるプロに負けない写真の撮り方を紹介します。

料理撮影のコツ 5つのポイント

プロの広告カメラマンは、撮影の前にまず十分な環境を整えますが、この準備がクオリティの高い写真を撮るためのコツと言えます。撮影する場所、料理の盛り付け、どんな角度でどんな背景で撮るかなど、5つのポイントをピックアップしました。

料理撮影のコツ1. 照明

料理の場合、写真の善し悪しに一番差が出るのが照明です。料理撮影には、明るさだけでなく色温度も重要。色温度とは、光の色を表す尺度(単位=ケルビン)を指しますが、このケルビンの数値が低いほど黄みがかった暖かみのある色となり、高いほど青みがかった涼しげな色の光となります。

飲食店では、客席や厨房など用途ごとに適した色温度の照明を使っていますが、料理撮影の場合この照明の中で行ってしまうと、本来の料理の色が黄色被りして茶色っぽく映ってしまったり、反対に青みがかってまずそうに見えてしまいます。

左写真:色温度が高すぎる照明。全体的に青みがかってしまう。
右写真:自然光に近い色温度の照明。適度な色みで美味しそうに見える。

プロの現場では、色温度を測り充分にライティングを整えた上で撮影を行います。自分で撮影する場合も、撮影用の小型ライティングセットを使う、または自然光で撮影することで、撮影環境を整えましょう。

自然光で撮影するときは、室内なら晴れた日の窓辺で直射日光が当たらない場所、屋外なら薄曇りの日を選んでください。室内の照明器具やカメラのフラッシュは使いません。直接光が当たると影が強くなるので、レースのカーテンを使うかトレーシングペーパーを窓に貼ります。

光が料理の片側にあたる場合は反対側が影で暗くなってしまうので、そんな時はレフ板を使い窓からの光を反射させ明るくします。レフ板は大きめサイズの白のスチレンボード(ハレパネ)で代用できます。料理全体に光が当たるように工夫しましょう。

料理撮影のコツ2. 盛り付け

いつも提供する料理の盛り付けよりも、一層細部に注意しながら盛り付けをします。例えば料理の種類によりますが、なるべく高さを出して盛り付けたほうが写真映えします。また皿についた余分なソースなどは拭き取るなど、細かい点にも注意をしましょう。
素材についても、形が良く色がきれいな部分を使うなど、仕上がりを想像しながら、いつもよりさらに気を配ってください。

料理撮影のコツ3. ピント

料理を美味しそうに撮影するためには、ピントを合わせとぼかしを上手に使うことが大切。といっても、プロ用のカメラがなくても大丈夫です。最近のスマートフォンなら、例えばiPhoneのポートレートモードなど、メインの料理に寄ると自動的にピントが合い、周りがぼけるような機能が備わっています。これだけでも、プロっぽい雰囲気の写真になります。

料理撮影のコツ4. アングル

実際に料理を見る角度に近く、立体感のある写真が撮れる、斜め上45度がおすすめです。
メニューに写真をレイアウトしたときに、真上から撮った写真や斜めから撮った写真などが混在していると、全体をみたときに、ごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。他の写真とのバランスを考えながら、角度を決めると良いでしょう。

料理撮影のコツ5. 背景

料理の背景は、白または黒、テーブルの茶色など、料理の邪魔をしない色を選びましょう。また背景を黒にして、できたての熱いうちに撮影すれば、湯気や照りが写りシズル感を出すことができます。シズル感とは、料理を扱った広告写真などの表現で、食欲を刺激する瑞々しい感覚のこと。プロカメラマンのようにはいきませんが、慣れてきたら挑戦してみてください。

料理撮影のコツ【5選】プロに負けない写真の撮り方:まとめ

飲食店のメニューブックだけでなく、ウェブサイトのイメージ写真やセルフオーダーシステムに掲載するメニュー写真の善し悪しは、大きくお店のイメージに影響を与えます。料理を食べていない人には、いくら味が良く文章で説明してもなかなか伝わりません。やはり料理写真は訴求力が高く効果的です。

YouTubeやウェブサイトには、詳しい料理写真の撮り方を解説している情報が数多く公開されています。例えばスタッフの中で担当者を決め、こういった情報サイトで料理撮影のコツを勉強してもらうのもひとつの方法です。いつでもクオリティーの高い写真を撮影できれば、リアルタイムにメニュー表の写真を更新したりSNSなどで発信することができます。写真の力を大いに利用して集客に繋げていきましょう。

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