飲食店お役立ちコラム

2025.09.1

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【最新】飲食トレンド情報|今押さえるべき新業態&人気メニュー

2025年秋冬・飲食トレンド

近年の社会変化を受け、飲食業界はこれまで以上に多様な価値観と実践的なイノベーションが交差しています。健康志向や多国籍化、DXによる効率化、レトロ回帰やSDGs対応まで、現場で実際に起きている最新の動きやヒットメニューを、食トレンドに関する調査やプレスリリースなどを参考に、飲食店経営に直結する視点で紹介します。

健康志向・ウェルネスへの本格対応

2025年、社会全体で健康志向が一層高まり、飲食店においても「身体にやさしい」メニュー開発が求められています

  • 実際に「グルテンフリーラーメン」や「低糖質パスタ」「雑穀ごはん・野菜たっぷり定食」など、専門店にとどまらず居酒屋やカフェでも健康系メニューを強化する動きが顕著。

  • 「発酵食品カフェ」や「腸活ランチ」が都心部でも登場し、老舗和食店も野菜のポタージュ、自家製ヨーグルト、塩麹ドレッシング付きサラダなど、腸内環境を意識した一品を組み込んでいる。

  • ビーガン・プラントベース・アレルギーフリー対応の店舗が着実に拡大中。鶏肉や牛乳の代替メニューとして「ソイミート」「オーツミルク」使用なども広く行われている。

例えば、大手コーヒーチェーンでは「オーツミルクラテ」や「ビーガンサンドイッチ」をレギュラー化。ファミリーレストランやベーカリーで「グルテンフリー食パン」「植物性プロテインバーガー」なども続々登場しています。

DX・省人化の新業態が急増

飲食業界の人手不足と原材料費高騰への対策として、DX(デジタルトランスフォーメーション)を導入した店舗運営が急拡大しています。

  • セルフオーダーシステム」「モバイルオーダー」「配膳ロボット」など、省人化・効率化の技術導入がファーストフードのみならずファミレス、居酒屋、テーマパーク飲食店でも一般化。

  • ゴーストレストランやクラウドキッチン(デリバリー専用店舗)も、大都市圏で定着が進み、再編や効率的運営へのシフトが見られる。

  • 注文履歴データ活用による「AIレコメンド」「パーソナライズドメニュー提案」も一部で実際に始まっている。

インバウンド需要・多国籍グルメの本格対応

2025年は大阪・関西万博の開催を背景に、春から夏にかけて観光需要が増加しました。閉幕は10月13日(月)ですが、需要が継続・波及すると期待されています。

  • 多国籍系として「本格タコス」「ベトナムフォー」「フレンチ惣菜カフェ」「中国式火鍋」「韓国チュクミ」などの専門店が急増中。観光客やZ世代からも高い注目。

  • タコスやベトナムバインミー、台湾おにぎり・台湾ドーナツ、トルコケバブサンドなど、食べ歩きできるグルメも都市部や観光地で大人気。

  • 本場の味で勝負するほか、地元食材やオリジナルスパイスを使った日本流アレンジを加える。

エシカル・サステナブル経営への動き

消費者の間で「社会貢献意識」「サステナビリティ志向」が定着し、小規模独立店から大手チェーンまで地産地消、フードロス削減、プラごみゼロへの取り組みが広がっています。

  • 季節の地元野菜を使ったランチブッフェや「規格外野菜」「未利用魚」活用の創作メニュー

  • グリーンスムージーや健康ジュースバーも進化(人参皮や果物の端切れなど食品廃棄物ゼロを目指す

  • 再生素材食器の使用、テイクアウト容器のプラ削減・紙化推進

例えば、定食チェーンでの「規格外野菜の天ぷら盛り合わせ」や、未利用魚のフライを活かしたフィッシュバーガー。カフェでの「食べられるストロー」や「リフィル水筒持参優遇」などが実践されています。

昭和レトロ回帰・高級食べ放題・専門店化

2025年は懐かしの昭和グルメや、贅沢志向の高級ビュッフェもトピックのひとつです。

  • ナポリタンやプリンアラモード、ハムカツ、純喫茶インテリアなど昭和テイストをアレンジしたカフェ・居酒屋。

  • ディナー単価5000円以上の高級食べ放題ブランドも登場しており、和牛ステーキ、寿司、高級中華などの分野でスポット的に展開。

  • 専門メニュー特化型で高収益・高効率を両立。「焼き芋」「カスタムおにぎり」「唐揚げ」「ラーメン」単品専門業態の出店が増加し、市場ポジションも拡大。

例えば、高級ホテルレストランの「和牛&寿司食べ放題」や老舗洋食屋の「昭和モーニングセット」、おにぎり専門店やプリンだけ扱うショップなども人気を集めています。

SNS映え・推し活・体験型イベントの流行

デジタル時代の集客で「写真映え」「体験シェア」需要が絶大。新しいイベント型や参加型の飲食体験が広がっています。

  • 推し活カフェやアイドル・アニメコラボカフェ、キャラクターラテアートなど、特定層に刺さる企画

  • サウナブームと連動した「サウナ飯」(サ飯)や、食べ歩きフェア限定の祭り屋台風企画

  • SNSで話題のビッグパフェ、シェアグルメ、みんなで作るDIY型メニューや限定グッズ販売

例えば、「推し色ドリンク」やアニメタイアップフード、サウナ施設発の「ととのい飯」や、全国ご当地ソフトクリーム・焼きたてベーカリーフェアなど今ここだけを実感させる体験型イベントが各地で行われています。

【最新】飲食トレンド情報|今押さえるべき新業態&人気メニュー:まとめ

2025年秋冬の飲食業界を取り巻くトレンドは多岐にわたり、健康・多国籍・体験消費・DX対応・エシカル経営・昭和回帰といった複数軸が同時進行しています。消費者の多様なニーズを敏感にとらえ、実際の成功事例や現場のアイデアを柔軟に活かすことが、これからの成長には不可欠です。
最新トレンドを単なる話題で終わらせず、店舗独自の魅力や個性に昇華させることで、飲食店の未来はさらに開かれていくことでしょう。

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