2021.07.9
経営
【飲食店のテイクアウト】今からでも初めよう!

テイクアウトを始めたいが1歩踏み出せなかった、という飲食店も今からでも遅くはありません。 前記事 飲食店を応援するための取り組みで紹介したように、国や各自治体・企業では、飲食店のためのテイクアウト・デリバリー支援を継続して行っています。
今から初めてみようという飲食店のために、今回の記事はテイクアウトをピックアップします。
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飲食店がテイクアウトを始めるためのポイント
テイクアウトの導入が初めてという飲食店では、まず以下のポイントを確認してみてください。
1.営業許可についてチェックしよう
これまで飲食店を経営してきた場合、自店で提供している商品をテイクアウトで展開する分には、特別な申請を必要としません。また、店内で調理したものを提供する場合、消費期限や内容量、原材料といった表示をする必要もないです。
一方、テイクアウト専用のメニューを導入したり新しくテイクアウト専門の店を展開したりする場合は、営業許可を取得しなければなりません。詳しくは所管する保健所に相談しましょう。
2.最適な容器を用意しよう
テイクアウトには、専用の容器を用意する必要があります。
でき上がった料理に合わせて適切な保存状態を確保できるもの、また詰め方の工夫もできるものを選びたいので、コストが気になるところですね。しかし今は、テイクアウト・デリバリーの需要が急増しているため、安価な容器もたくさんあり種類も豊富です。プラスチック製なら料理を引き立てる黒いカラーや、紙製の容器ならオシャレなデザインがあります。
暖かい料理に蓋をする場合は注意が必要です。特に夏場は気温が上昇し食中毒リスクが高まりますので、その点も考えて容器を選びましょう。
3. 衛生管理を徹底しよう
厚生労働省では、飲食店における持ち帰り・宅配食品の衛生管理等について注意喚起を行っています。
テイクアウトやデリバリーに適したメニュー、容器ですか?
- 鮮魚介類など生ものの提供は避けましょう
- 水分を切る、よく煮詰める、浅い容器に小分けするなど傷みにくい工夫をしましょう
お店の規模や調理能力に見合った提供数になっていますか?
- 注文を受けてから調理するなど、食べられるまでの時間を短くする工夫をしましょう
- 容器詰めは、清潔な場所で行いましょう
加熱が必要な食品は、中心部まで十分に加熱していますか?
- "半熟”卵や"レア”なお肉の提供は、テイクアウト・デリバリーでは控えましょう
保冷剤、クーラーボックス、冷蔵庫、温蔵庫などを活用していますか?
- 調理した食品は速やかに10℃以下まで冷ますか、65℃以上で保管しましょう。食中毒菌は、20~50℃の温度帯でよく増えます!
速やかに食べるよう、お客さんにお知らせしていますか?
- 購入した食品は速やかに食べるよう、口頭で、または容器にシールを貼るなどして、お客さんに伝えましょう。
出典:厚生労働省 新たにテイクアウトやデリバリーを始める飲食店の方へ (https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000641034.pdf)
3.補助金を活用しよう
冒頭で紹介したように、今では多くの自治体が、新型コロナ対策として、飲食店のデリバリー・テイクアウトの支援金を交付しています。
また、飲食店のテイクアウトへの取り組みは、国が交付している「事業再構築補助金」の対象となります。規模が大きい補助金なので、本格的にデリバリーに取り組みたいという飲食店にはお勧めです。ご興味がありましたら、こちらの記事をご覧ください。
飲食店のテイクアウト:まとめ
コロナ禍では、やむにやまれずテイクアウトを始めたという飲食店も多いと思いますが、「これまで、敷居が高くて行けなかった飲食店の料理を、テイクアウトで味わうことができた」「自分では作れない料理を、自宅でゆっくり味わえる」など、テイクアウトにより新しい食体験を満喫している方もたくさんいます。
いづれは、以前と同じように飲食店で食事ができるようになりますが、テイクアウトも選択肢として残ってほしいですね。